2008年11月27日木曜日

『我思う、ゆえに、Perfume有り』総論〈完結〉 下の巻1/2




ひっぱり続けた『我思う、ゆえに、Perfume有り』誤字脱字上等!
やっと完結します。ネタふりじゃありません本当です(笑)

なるべく書き散らしたネタに決着を試みましたゆえ、記録的な
長~~い駄文となりました。
お蔭で文字制限に引っかかり分割しました〈苦笑)
ですがビビらず何卒最後まで読んでみてください。
1日10行ノルマみたいな(笑)
文章を読むことは活字となった誰かとの対話の中で自分自身と
対話することです。けっして無駄にならない・・・と祈る思いです(笑)

最後の最後、エンディングに用意した曲L'AMOUR EST BLEUは
いろんな意味で原点です。
聴きんさいよ!(←あ~ちゃん またウソだw)

武道館の2日間は一生心に残るものでした。
今までお読みくださった方にもお会いできました。
また代々木で会えますね、きっと、土日じゃけ!!
そして
少しでも立ち寄りお眼に触れていただいた方たち
にも感謝いたします。

「Dream Fighter」そして「願い」秀逸です、この2曲は時を経て
心に残る楽曲になるでしょう、それはオリコン1位以上の価値を
持つということです。

とにかくPerfumeの妄想は楽しいです!
そういった意味では今後も果てしなく続きそうです。

そして本編

『我思う、ゆえに、Perfume有り』 総 論 〈完結篇〉 下の巻1/2

下の巻 1/2(完結)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 
(お茶とも話 2/2~メール編) そして長い旅の涯「そのとき」


君の特別になれなくても
あたしの特別はひとつだけ

「おいしいレシピ」より

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

ぁ)
さてのっちの名前が出たとなると
かしゆか、あ~ちゃんについて語りたいですね
先)
じゃその前にBEE-HIVEカメラの彼女たちについて少し、、
この寮の様子は一生懸命だった彼女たちの内心をいかばかりか
知り得ることができる貴重な足跡でした。
ぁ)
おかげで彼女たちの成長をみる機会が得られたわけです。
表情や仕草、カメラを意識はしているがそれぞれの
アプローチの違いがつぶさに見て取れて、3人3様の
陰影豊かで重厚な内実が透かされていく印象がある。

先)
それは光と影が織り成すドラマといっていい
彼女たちが、自分の内部と、自分を取り巻く世界と
どう対峙し、何を感じたり、考えたりしながら
大人に近づいたか、はしなくも露呈することになる
見通しの利かない不安、笑顔の裏の心寂しさまで映し出す
静かな戦いの記録と位置付けます。

過去に戻るためには、
「あなたは一度そこにいたことがなければならない」
過去とはそもそも現在との相互作用の不断の過程であり、
そういった現在と過去の間にある尽きることのない自己の
対話をもたらします。
そういった関係性のつながりが今を語る上でBEE-HIVEカメラの
見逃せない点です。
彼女たちの過去を振り返るときそこにBE-HIVEカメラがある
そこに映し出された過去の事実、追憶の脚色を排除した世界
心象や内心を探るには図らずも都合の良い条件が揃ってる。
ぁ)
都合の良い条件?
先)
彼女たちの場合は特定の"誰"でもなくカメラに向かっている
それは一方通行、独り芝居、相互作用がないのです。
ぁ)
流行(はやり)のインタラクティヴじゃないw
先)
ひとりでカメラに対峙した場合、内面の思惟純度は高まる。
不特定多数を想定しつつも響くのは自分の言葉のみです。
話を続けるには自己との対話が必要となります。
複数の絡みであっても意識する視点はカメラです。
心象を探るなら単独よりも冴えた反応が抽出できる。

たとえばあたるさんと私は"1分前"と"今"とでは違っています
いま、目の前で話してるあたるさんの影響も受けて、刻一刻移り
変わっている心情が私の中にある、そういった相互影響による
偏在化がないと言ったらわかりやすいでしょう。
で、我々の視点がひねくれてる
あたるさんも私も心象における影や闇に着目しますよね
私は職業柄ですがwww
ぁ)
執拗に闇を問うのは自分の中のなにかしら"さめざめとした冷たい部分"が
あるからなのかも知れません。
ただ単に共鳴を求めたいのか・・いやPerfumeにそれを感じたからなのか
はっきりとはわかりません
ただ答えを知りたいなら表面をなぞってもダメだなって・・・

先)
Perfumeの到達した世界は音楽性だけで語れない様々な"凄さ"を魅せつけます。
Perfumeと邂逅しそれを嗅ぎつけるのはやわらかな感性を持つ人たちです。
Perfumeが生まれ持ったというべき「感性のやわらかさ、しなやかさ」が
双方に共鳴を与え、その"凄さ"を育んだに違いない、、
それは光の中だけでなく闇のなかで育んだものでもある。
闇を知れば彼女たちの甲高い笑い声が心象の中で呻吟に変容する。

プラトンの影に囚われる「洞窟の比喩」というのがある。
現実の世界とは切り離され独自のルールで成立している世界
それは、我々の信じている日常的な世界の風景が単なる
フィクションにすぎないという示唆として捉える事も出来る。
Perfumeの表象を眼前の世界とするか、まやかしの世界とするかは、
さておき
・・・話がシリアスになりましたね。
ぁ)
シリアス賛成です。
「洞窟の比喩」ですか・・・
私の理解は、、始めはこうでした。
オレは物事を一元的に捉え自らの狭量な経験を相対化し
評価を下すことに慣れすぎていたんじゃないか?
均一的幸福感のイメージだけが増殖する世界に
知らず知らず生かされ、とらわれない魂の本質から
どんどんはぐれていたんじゃないのか?!

光りや色にとらわれて影を無視してきた
現実から逃避して、自己実現は空想の世界で
いわば何かの埋め合わせ的に自我と対峙する。
ところがPerfumeは全体をひっくり返す、、、
影と思ってたものが実存という逆転・・・
彼女たちの一つひとつが心に響く。
それは五感を開き、外界との感応を通して心象を
描くからにほかならない。
迷宮の中を彷徨っているような酩酊感を経て
心の調弦がなされたとき、やっと気付くんです
虚構の上にさらなる真実が見えることに、
そのパラドックスに。
Perfumeは私のおぼろな深層に沈む欲望にきわめて
正確な表象として立ち現われた。

彼女たちに出会い、応援し、ブレイクを確信したとき 
彼女たちの夢が叶う武道館でボロボロ泣いた
その涙は、自分が救われた涙でした。
「価値のあるものなんて何もない
心から何かを信じるということが
私はかつてなかったし
これからもないだろう・・・」
そう思っていた。
それに応えてくれたのは彼女たちでした。
一番救われているのは私自身だった。
愛の純粋性という命脈に触れこの3人を大切にしたい
素直にそう思った。その心性を宿す事は
Perfumeが聖なるものとして映ることである
葛藤しながらも、私はうなづいた。
凍てつき澄みきった空気のような答えがここにある。

でもそれは狂人の神話であり単なる幻想に過ぎないと
笑われるかも知れない。
だが人間は生きていく上で物語を必要とする。
困った事があるとすれば神話や幻想が独り歩きし、
他者の自由な見方を阻害したり、目を曇らせたりする
ことだけだ・・・
私にとってPerfumeは事象の地平面のあらざる向こう側に
誘(いざな)ってくれる幽玄な存在となっている。

先)
・・・・
重いですね、独白と受け取っても否定できないからなおさらです。
ある無垢さに包まれてこそ、人は自からの持つ自然治癒力
を発揮できるものです。
Perfumeは詩篇の余白(沈黙)に似て己の心性に捉えるもの
であると同時に深遠な哲学的命題を解き明かす鍵を持っている
気がします。

では話をもどしましょう。
3人を語る上でざっくり本質を語るなら、
あ~ちゃんの『歌姫としてのジレンマ』
かしゆかの『感性のマニエリスム』
のっちの『理想という名のパラドックス』
総体Perfumeの『脱構築的素養』
こうなります。

看)トン、トン、  先生 ・・・
先)あれ、もう時間?
これからというのに・・・早いな。
ぁ)残念です、メールしますね、続きをやりましょう。
先)いいですね、なるべく短めにね
ぁ)それは約束できませんねww
先生も如何せん長いでしょ(笑)


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つづく

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