
深読み第3弾『シークレットシークレットPV』その2
先ず彼女たちの物語りを構成、演出している
PINO PVの流れを解釈〈妄想〉。
衣装の装着 〈事務所スタッフ陣営の戦略を帯びる〉
※脇役がダフトパンクMV風だ(笑)
PINOで始動〈回路を開く〉
のっち見開く
覚醒〈Perfumeブランド(商品モード)の受信〉
ダンス(*Work)
マリオネット/あやつり人形(ねこニャンニャンではない)を象徴
らせん階段(*Step-Up)
過去から現在そして未来へ繋がる道筋。
階段の上り始めに佇む3人(上れない)
心象風景~サンスト手売りイベントライブ
集客250足らずのじくちたる時代
質素な衣装とスタジオセット(ワンカメ)でマイナーデビュー演出
メイクブース(*Change)
実像から虚像の切り替えの場、ただし既に虚像がメーンストリーム
次の時期に移る転換点の役を果たしている部分であり
隠された相貌が表出する部分でもある。
表情は暗く光りを失う(落ちぶれていた。←あ~ちゃん弁)
屋上(*natural [relaxed] )
素のPerfume、仕事から解放された等身大を表現。
戯れる3人。不安と希望を抱いて上京~苦難を励ましあうイメージ
(以下インサート、(* )省略)
不安な面持ちで螺旋階段を見上げるあ~ちゃん
ゆっくり階段を踏み出す・・・・・きっかけを掴む時代
~ミッドクラスのスタジオで
エレワ衣装・コンピューターシティの振り付けで踊る。
階段を少し軽快に昇り始め光(好転)を予感し始める、
まだ苦難の時期は脱していない。
すこし時系列ワープ(エピソード効果を高めるため"ポリ"看過)
好転の末オリジナルアルバム発表 達成感ある歓び
シークレット・・・ゆらめく、不確かな、知ることができない、謎、秘密を表現
見つめる眼差しに語れない秘密を教示
のっち、かしゆか表情は固いが確実に光りを見据える。
PINO-CM起用 ガッツポーズ
そして現在
それは運命なんだね♪
〈宿命的運命論と自由意志
二律背反の矛盾をめぐる思い〉
素直に歓喜する等身大の3人
宇多丸(MC)登場
全国ネットにクラスアップしたスタジオで踊る。
かしゆかセンター【指の赤】
かしゆか階段途中で停止
(メイクブースカットイン
かしゆか 【指先がキレそうだ♪】)
あ~ちゃん駆け下りPINO補給(このシーンはのっちが先頭に代わっている)。
かしゆか再始動
のっちがかしゆかの手をとり駆け上がる(あ~ちゃん先頭に戻る)
ダンス
メイクブースカットイン
のっち、シークレット♪ あ~ちゃん、かしゆか無表情で目をそらす。
青空(夢)の見える高みに向かい軽快に階段を駆け上がる3人、
そして夢の頂点から吹く静かな風をほほに感じるあ~ちゃん
余韻嫋々の中
OFFとなった3人〈虚像)をバックにPerfume登場
あっ (あら・・・)食べましょ・・・
Fin
前回【Perfumeの掟】分析読解(独解)で「光りが当たれば当たるほど影は濃くなるのだ」と述べたが『シークレットシークレットPV』にその有意性を見る
それはフィードバックしループする解ともといえる。
キーワードは「乖離」である。
メーンは一貫して無表情であり
これもまたPerfumeの掟を想起させ2面性を提示しつつもその先を迷宮化している。
外観が見えないからこそ、むしろ人の内面が素朴に浮かび上がる
表情が分からないからこそ仮面の向こうの心情に近づける事がある。
手段は妄想に他ならないのだが・・・
未来のファンに歩み寄る手段・戦略は一致、CM起用となった。
「音楽は芸術ではなく商売だ」
「擬似恋愛、擬似愛娘としてのファクターは商品価値を高める」。
身も蓋もない。
Perfumeはそういった方法論の先にある、別の存在となる予感がするのだ。
なぜ?数ある答えのひとつが二重に乖離する資質の優れた許容性にある。
シークレットシークレットのキメポーズ
象徴的なダンスパフォーマンス
人形を操った表現行為、内的必然性は何処から来るのか?
上京してマイナーデビュー後
夢を抱いて輝いていた3人にそれが叶えられない自分を想像して立ちすくむ
時期が訪れる。
パフォーマンスの完成度を高める事がファンを増やすこと、その等式に答えはなかった。
それは闇を成立させる自己と闇を成立させる背景を同時に暗示させる。
そして幸運と思えたメジャーデビュー、だがそのコンセプトは
反抗と追従が混じった中で敢行されていた。
このとき少なからず彼女たちに内的空虚さが植え付けられる。
彼女達にはまだ「"かっこいい"ことしたい」に結びつかなかったのだ。
自分自身では出来ない事でも操る人形が与えられれば期待に応えられる。
そうやって階段を上ってきた。気付かないフリ、嘘を信じて・・・
乖離めいた予兆があった。
コンピューターシティ
この曲は重要な転換点といえる。3人はコンセプトの好みから「すうっと入れた」と語る。
自己を変えるのではなく自己の中にあるものを大切に使い切ってゆけば済むことに気付いた。
内心の深まりとともに操り手の視線でみせたかった部分を感受して見るものの心を動かすカードが増え始める。
そしてそれには何処のステージに立たせても成立してしまうカテゴライズ不要のポテンシャルの高さがあった。
それは3人にそなわる美質が不可欠であり本物である証でもある。
そして、ライヴにおける彼女たちはそれを超える。
3人が語るインセンティブ(救い)はライヴである。
二重に乖離する資質はここで初めて融合する。
観客の心をどこへどう導こうかというたくらみが内包していたとしても見るものは従うだろう。
誰かが書いた言葉を読む 虚構と知りつつ その言葉を信じるとき
その「信」はどこからやってくるのか?
それは自分の中にしかない。
迂遠な読解になったがPVの"好転に至る道筋"までを述べたつもりである。
以降に続く内面の葛藤、乖離に繋げたい。
次回は
「シークレット・・・~
見つめる眼差しに語れない秘密を教示」から
誰か読むんかな???
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