


8がつの16にち土ようび
Perfumeのマジカル☆シティ
市民のみんな聞いてね!
1時間スペシャル お盆だよ!全員集合!!
お家におりんさいよ(ゆ)
と、言う事でひっぱりましたね、のっち篇、
つーかグータラだったんですが(笑)
結局お盆休みで何とか遅筆を補いました。
まあ、たいそうなこといってますが大目にみてください。
自分自身に書いたもんでしょーもないですが、
正直ひとりでも読んでくれる人がいると
嬉しいし励みになります。
・・・・・・
この自分が私で
なぜか、今ここ(地球という世界)にいる
"不思議"
そして思う、Perfumeの3人を
"究極の不思議"
皮相浅薄になりがちなこの世界のつながりに
それをあきらめきれない思いにした彼女たち
それでかまわなかった世界を変えた・・・
もっと深く君たちを知りたい
でも、知ろうとすればするほど厳然な輝きとなり
光芒を放つ、そのきらめきが何処まで続くのかさえ・・・
語る言葉はむなしい
誰だって現実をみればおかしくなるさ
手のひらに僅かに残る虹の断片、
それは煌(きらめ)く内心に通ずる小さな光、
いつしか螺鈿細工の鍵となる。
心で握っていたもの
それを信じて・・・
『~Perfume有りその3』のっち篇
『我思う、ゆえに、Perfume有り』 その3 ...つづき
〈 のっち篇 〉
妄想のための妄想曲(話2/2)
* * * * * * * * * * * * *
※本人の許可を得た部分(回答)のみ記載、
詳細な記述は必要なときに追補。
「~それでは始めましょう」
暗くて自分の声が響きます・・・
洞窟みたいなところ とにかく探す
瑠璃色の海とサンゴ礁 そこは危険な感じ
息をとめて 何かが見つかる気がする
わくわくする なかなかうまくいかない
もうひとりの自分 おかあさん
直感するまま 運命だと思う
あ~ちゃん:女神、めっちゃ大きくなって寝そべってる。
かしゆか:カリスマ、ファッション通信に出てる。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(瞑想・・・意識の彼方・・・・)
(あれ?おれ寝ちまったのか
今の夢、、ケーキなんて作ったこと無いのに
"今の"メモっとくか・・・)
夢の中で自分はBEE-HIVE寮でケーキ作ってた、
誰に?のっちにか?
あの部屋からのっちの声がする。
「もう自分にうんざり」
私は生クリーム泡立てながらその部屋の扉を開けた
ウェブカメラの前でダラっと寝そべるのっちがいた。
何をしたい?
「おいかけっこ」
追うのは誰?
「上京したての自分」
ケーキできたら食べる?
「それより髪を切りたい・・・」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(それでは始めましょう"自分"
見たまま感じたままに・・・
"のっち"きみの瞳をみているとさみしくなる
感情があまり読み取れない、それでいて澄んだ
美しい珠の様な瞳がなにかを訴える。
いま、夢をみて、その理由がやっとわかった)
問診表(基礎データ)---×→個人的端書
大○彩乃 (のっち)について
端 書
無口なのっち
語る言葉は少ない
索漠感を糧にさても玄妙な・・・静かなる大○彩乃
C.G.ユングいわく「静かな水は深い」
〈孤独〉
彼女はひとりっこである。母も父も若かった。
この世に生を受けたときすでに心の手に握っていたもの
神は微笑んだ。
余人にはない才能
疎外感を抱くのは個性的なものの宿命である。
人とのコミュニケーションが苦手で、自分の世界に閉じこもりがちな
積極性に欠ける子供だった。大勢の人たちの中で言いようのない「孤独感」、
それは夢見がちで劣等コンプレックスの強い少女を育てる。
そんな心のエネルギーは無意識下に蓄積されクールな美意識に変容し
沈黙の中にたくわえられていく。
人は光と闇の陰影の強さによって存在感を増す。
生えたての羽
「SPEED」という鳥肌の立つような幸せな感動に出会い
彼女の握っていたものが鮮やかな原色の色彩を帯び出す。
のっちの歌唱表現はあ~ちゃんにディーバと言わしめる。
無価値と思えた自分の可能性を見つけ足がかりを得たとき、
他者とのかかわりを拒むようでいて、実はそれを切実に求めている
本音に気づく。
〈出会い〉
生まれたときから約束されていたかのような出会い。
のっちの選出、
後の苛烈なる奏効はこの偶然は必然であったと悟らせる。
あ~ちゃんとかしゆかにとっては、それ無しでは得られない
『Perfume』を授かるめぐり合いだった。
のっちにとっても周囲との緊迫感を薄れさせ柔らかな調和を生み
理解しあえる仲間を授かった人生の転機だった。
永遠の許すかぎりこの絆を放すことはない、いつまでも
のっちの心象は血脈の一体化を語っている。
それは屹立したPerfumeの本質にほかならない。
成長していける心のしなやかさを得ることが深い思考を誘発する。
〈ライヴ 1〉(BEE-HIVE時代)
すべてのメディアは背中を向けていた。
傍目はアイドル⇔オタクの関係性に終始、広がりのない世界
「JKに冷笑された」
クラブイベントで秀逸な輝きを放ちつつも余りにも小さかった世界
4年間のアクターズスクールのスキルは見事に発揮され
ヤスタカ氏の楽曲、ダンスパフォーマンスもレベルは素晴らしく高かった。
(一部のファンに留まったことが後の好転に拍車をかけるのだが)
結果が出ない・・・
のっちの薄絹の様な心の幕を透かしてみれば容易に想像できる
"かっこいい"ことしたい。
だが、やるべきことのリストなどもうなかった
今日一日があるそれだけでよかった
今日一日があるだけで幸運だった
"夢をみる"という時間は無かった
いまがその"夢の結果"だった。
心を蝕むものがどかっと根をおろし、信念と現実の狭間がよじれ
波打つ、延々と・・・
先行きの見えない内的葛藤に苦しみ続ける。
「もう無理なのかな煮詰まってた」
見捨てられたようなこの世界で生きることは
10代半ば"のっち"には過酷だったはずだ。
それでも彼女の心は折れない、
彼女のプライドがそれを許さなかった。
果断に選択し努力を惜しまない姿勢を固持した。
それでも心深く、沈みこんだ思いはあった。
「この世界の"わたし"では、次の地平が見えない」
「本当の自分を表現したい」
『壊したい・・・釈然としないこの世界を・・・』
いつかこの経験がすべてに生きる。
〈フレグランス〉
Perfume(香水)に特別な感情の働き、誘発行動。
あ~ちゃんはフローラルの香りや洗濯物(お日様の匂い)、
野性的な匂い、製品全般のにおいに嗜好性を持つ、いわゆる
[匂いフェチ]の域に達している。
かしゆかにとってのそれは女性美の希求であり、フェミニンな
情動性を奮うアイテムでもある。
アダルトなテイストに転用する長けた才が既にある。
のっちは、調香されたスパイシーな香りに強く惹かれる傾向がある。
ふたりとは別の内向きなセクシュアリティ要素がそなわっている。
幾度も確かめたくなるあまやかな香り、それは「憧憬」となって
心に基礎づけられたもの、母の香りアザロ.オーベル
香りに拘る嗜好性は異性に対しても転化しフェロモンに似た効能を受容する。
無意識の中の異性〈アニムス)が母性を求め男性のアニマが呼応する、
のっちの無意識に秘められた性の重層化は不可思議な嗅覚世界の
官能交錯として現われる。
その二重構造の接手がシンメトリーに結ばれる対象が惹かれる要素となる。
匂いに対する異性の情動性はのっちの特質といえる。
さらに精察すれば、彼女の無意識の中では
彼女の絶対世界としてのパーソナルエリアがPerfume(自分を包む空気)
である。
彼女にとっては自身放つフレグランス空間が自己と他のすべて(世界)を
区切る境なのかもしれない。
Perfume(彼女たち)シンクロニシティ
〈BEE-HIVEカメラ〉
緊張に凍てつく冷たさを隠しながらいつもの"のっち"が姿を見せる。
大勢の中では静かに沈黙し、ひとりのときは無器用で奔放なたたずまい
ときにアナーキーなロッカーのなり・・秘めた怒り・・・
それは確認している行為なのだ、「自分と世界の接点を」
ぶっきらぼうな態度に愛想がないさま、 ダラダラ グダグダ
内心とは正反対の・・・
〈~うんざり(音リコ)〉
「19年生きてきたけどもう自分にうんざり」
今までの自分は本当の自分じゃないと言う根底の自己否定
その自己嫌悪はどこからきたのか?
・・・・
そんな杞憂は軽くいなされた。
傍から見てすぐに理解されない「あそび」
自己の中心から湧くその声に耳を澄ましたとき
彼女はこのセリフを聞いた、そして・・・
ただし、それは内心の発露を粉飾した狂言に近い
彼女の本心は自分の発言に対する反響を得るところにある。
特にあ~ちゃんとかしゆかに、それを言い放ち心情に投げかけ
逃げる。のっちにとってカタルシスを得る「やり逃げあそび」
視聴者に対する彼女なりの自己紹介ともとれる。
少々釈然としない感じを受けるが、嬉しさのようなものも
いくぶんかふくまれる。
自分の価値観・世界を大事にする"のっち"ならではの
センスを垣間見た気がしたからだ。
ほら、のっちが微笑みを浮かべた・・・
〈テキトー〉
「テキトー」な態度を肯定し必要性を説いたことは深い。
彼女に限っては「適当=ふさわしい」というような意味になる。
「世の中に矛盾は多くて納得できない縛りや、無理解からくる悪意がある。
だから自分なりに選ぶんです。」
ユニーク、不可解といわれようが自分の価値観を大事にするのが
のっちである。
表面的には見えないが、たどると見えてくる社会や世の中の入り組んだ仕組み。
彼女の資質が孤立感を生み社会の規範に反感を招く流れを生んだ。
でもそれは彼女「誰のものでもないわたし」が選んだことに違いない。
だからこそ自分の行動について自分を納得させることを求める
それは現実の積み重ねに引きずられながら現実を追認することを
許さない姿勢を獲得し感受性を磨くことに繋がった。
メタ認知度は高い。
世界の旋律が静かに響く、彼女はそれを斥ける。
自己の調べに耳を傾け、彼女はさがし耳を澄ます。
核心にある主旋律を聞くために。
〈ノーブル〉
挑戦的な眼差しと肢体、扇情的な効果に起用される"のっち"
火をつける役割を果たしても 先頭に立つつもりはないのだ
ライヴで泣かない、Perfumeの"のっち"は泣かない、
プライベートの彩乃はすぐ泣く
心の深層に微妙な距離と遠慮を感じる。
「思い込もうとしていること」と「内から溢れてくるもの」
自我の領域の思考機能と、無意識下の感情機能の対立
自分でいいのか?、自信がない
自分でいいのだ、自信を持ちなさい!
関係性の中の性格、他者との比較によって決められる性格
複数の視点の理解が必要になる。
悲惨な現実や寂しい境遇から「距離をおく」ことを必要としたのなら
他者との共感に乏しいとき対立点をあらわにしない人間関係の
希薄化を願い心を閉ざすのも悪くない。
そんな自分と戦っていかなくてはならないけれど
ネガティヴな気持ちを持つことが許されないと攻めてはいけない
それが心を苦しめるなら、持っていていいのだ。
外界との連動などこだわらなくていい、照応する針路は同じなのだ
自己に強いた沈黙は覚悟と勇気を得るための心的ホメオスタシス
内心に潜むのっちの心象は迷い子のように怯えながら灯かりをさがして
暗い道を歩いている。
そして、その灯かりとは自分自身が出会っていないもう半分の自分を
照らすもの自己実現の道を一緒に歩むもう1人ののっち(大○彩乃)
幾重にも刻んだ心の記憶が闇を帯び一枚一枚影となって隠していても
虚空に響く思いが闇の葉となった一枚一枚をとりはらうだろう。
君はGAMEツアーの最後の最後で泣き崩れたね
それはひとつの扉が開いた瞬間だった。
向き合い、声をかけようか、ためらっているのっちが見える。
自分の感情や思考のクセ、おおらかさと危うさの両面性
ゆたかな沈黙が不即不離の実存をもたらす。
過剰に思わせぶりであったり、ひとりよがりとは根本的に異なる
孤独感に満ちていて、他の誰にも似ていない独自の天性。
凛とした芯をもつ【ノーブル】な存在"大○彩乃"
「自分のいいところ」 の質問で"のっち"は、
「満たされない何かをいつも持っているところ。 」と答えた。
ただものではないと感じた。
満たされない何かをいつも持っていたいと願うのは
"胸のときめき"のような純粋で無垢な心のエネルギーを
蓄積し豊かなふくらみをもたらす内なる欲求だからだ。
ストレスを乗り越え、幸福であろうとすること
馥郁(ふくいく)と香る"のっち"を予感する。
〈イジラレ上手〉
マジカル☆シティ/パンパカパーティー
のっちがMCの回はいつにも増して感興がわく。
のっちの所作があ~ちゃんとかしゆかの喜々としたテンションを誘発し、
容赦のない「からみ」「ツッコミ(イジメ)」を随所に炸裂させる。
不器用なまでに収拾をはかるが心ならずも予測不可能な展開を招き
のっちにとっては天窓をうがつはたらきに転化する、自然とオチ担当になる。
皮肉にもノープラン、放置プレイが持ち味を発揮する条件となる。
お笑いネタ、パクリのセンス、声色の妙、
高校は女子高?の)ちがう男子校!、あ)えぇ!共学じゃろ(大笑)
放送事故?!のっち単独ライブ篇で終わる某ゲームハイパー企画。
・・・例をあげればきりがないネタは膨大なのだ、それほど凄い。
昨年のパンパカ対決コーナー、お笑い好きのためか、お笑いの神が
しばしばのっちに降臨する。
びっくりするほどの間とタイミングは奇跡のレベルである。
バツゲームの落とし子として神に選ばれたのっち、
意外なおとぼけぶり、ときどきはっとする鋭い呟き、名言の数々・・・
声質のある音域ではのっちとあ~ちゃんは中田氏が困惑するほど
瓜二つ、混乱、そして、癒し(1/f ゆらぎ)。
ラジオは1対1のメディアであり、なんとなくつながっている感じが
魅力なのだ。
作られたものではない、彼女たちがリアルに作りだすもの
基本しばられない自由空間、それをよしとするスタッフの理解。
「楽しみ」以上の何かを感じさせるような濃密なものを感じる。
〈ツンデレ〉
のっちに対するあ~ちゃんのツンデレぶりは舌を巻くほど完璧、お見事!
テキストにしたら完売だろう。またのっちにしても反応が心憎いほど如才ない。
19歳・・・
の)もうすぐ20歳になるんよ
あ)さよなら
の)冷たいわほんとうに
("気になる姫"は顕著)
HAPPY! 水槽に片足浸けてドクターフィッシュに角質を食べさせるシーンでは
あ~ちゃんの肩に寄り添いその肩をパンパン叩くシーン、なぜこんなに絵になるのか?
思慕の表象さえ想起する。
似たようなシチュエーションは必ずあ~ちゃんがフォローする巧妙なデレ。
アトマイザー劇場ではのち男とあ~ちゃんの即興による自然な構成・キャスティングや
内容そのままの素朴な思いが転嫁されているところは、意識しない部分も含め
それを確信させる。
あ~ちゃんはのっちに辛く(厳しく)あたる印象があるが裏を返せば、
お互いの絶対の信頼と尊敬が根底になければ成り立たない表現だと気づく。
"かしゆか"はよく知っていた嫉妬の様なものさえ言外に滲ませていた。
当然であろうとにかく3人はPerfumeがほんとうに大好きで仕方がない
そして、いちばんPerfumeに「憧れている」"のっち"
〈カミ様〉
のっちは「かむ」心理状態に直結するも
緊張過多はトラウマに起因する。
留まろうとした言語の流れ
心の冷たい部分が言の葉を凍りつかせる
パラパラとこぼれ落ちてゆく
心細さに息がとまる。
すかさず反復、呼吸を整える
ためらいながら沈思黙考・・・
(GAMEツアーの間の放送はスムーズで
かまなかった印象を受ける着目べき事柄)
〈交わす言葉〉
まわりの状況、伝えるべき言葉の選択
相手に効果的に伝えるための言葉の省略
説明する必要はないはず、無言のサインを読み取り先回り
伝わらない・・・そんなはずはない・・・彼女にとっては意外
〈主語がないから、伝わらんのよ・・←あ~ちゃん)
心理の綾を見越す"のっち"
心情の忖度が優れた"のっち"
彼女の歴史がそれを必要としたその残り火。
〈ひつじのショーン〉
あ~ちゃんのような険呑さはない
かしゆかような当意即妙さもない
のっちはこのキャラクターのおとぼけぶりや容貌に共通
やけにマッチする。 迷う心に踏み出す一歩
ひつじのショーンは背中を押す。
〈 夢 〉
世界の深い絶望をおそらく本能的に分かっているのだ。
空襲~戦争という運命に翻弄された不幸な人間
「元型的な心像」が夢として現れるのなら・・・仄(ほの)みえる
ヒロシマの影。
それは疎開地から見た広島への原爆投下の様子にも思える
「わからないけど知っている」奇妙な感覚
人間の身勝手な戦争・・・かってにやればいい・・・
『夜空が炎で真っ赤に染まってるのをちょっと遠くでじっと見ているんですけど
悲劇を感じるより、なにか新しいことが起こる予感がして、ヨッシャーって感じで
興奮するんです』
深く沈む無意識が求める快感・喜び・爽快感は世界・国家・社会の規範や
既成概念が崩壊し、新しい世界が始まること。
人類の傷跡からの再創生を幻視する彼女・・・
夢の中で出会う"のっち"には
くぐり抜けた時代の返り血の臭いが漂う。
『私の世界はここじゃ無い、私の現実はどうなり果てようと受け入れるだけだ。』
自分を凝視するように覚悟を語った。
そこまで言わせるもの・・・
のっちのギリギリの哀しみや強さが透けて見えたとき
彼女の心にともされる炎が、周囲を包む"闇"とせめぎあっている
のが見えるだろう。
夢にはつづきがある
『赤く染まった空・・・
腰をおろして夕暮れの風にたたずんでいるんです
そのときの胸を締め付けられるような切なさと寂しさが
何ともいえなくて・・・』
『泣きながら立ち上がって叫ぶんです』
『なぜ私ひとりなのか』
『でも大切なのはそのことじゃない そのあとになにをするかなんだ』
『自分の言葉で、自分の声で、自身を包み隠さず表現し、何かを伝えたい』
なぜだろうそのときのっちが神々しく見えた。
後の命題を予感し畏敬の念をおぼえたのかもしれない。
すでにあるものを壊すのは容易だ、あらたなものを生み出すのは難しい。
死の予感についても語ったが不思議に恐怖感とは無縁である
彼女の中では生と死の気配が同じ強度で相対する、
破壊と再生を求める深層、死生観それはマイナス・イメージの
ループに陥っている部分、直感的にわかるものだ。
〈ライヴ2〉
あるとき自分の中で消えかかっていた純粋な何かに触れた
未知の回路が開いた。
自分を包む空気が勢いよく拡散する。
それはまるで超新星爆発ように
波動光が空間をゆがめながら輝くリングとなって広がり
開放されたのっちの渾身の思いは一気に孤独な宇宙から
大宇宙を創出する。
日常と隣り合わせの異界が彼女のほんとうの住処なら
歌い踊り狂う自分の中に真実を見るのだろう。
それは響きあうもの
与えたものが投げ返され、頑なになった心の奥底が
やわらかく解体されるのだ。
自己肯定感という喜びの中で溶け合う奇跡。
あたるさんが仙台でのっちを眼前にしたとき
「彼方に何かを捜すような目が忘れられない」と言っていた。
独創的な振り付け、巧緻なコレオグラフィー
手足の長い流麗でしなやかな肢体、強靭なモダニズムの香気、
美しくスリリングなそのエネルギーの発露はのっちを屹然とした
姿に羽化させる。
静かな気迫がいつしか豊かな詩情となって私たちを魅了する。
五感から六感に訴求する鮮烈なイメージ。
魅惑的なイメージに惹かれて疲れきるまで彷徨するオーディエンス
約束の地へといざないリードするのは"のっち"・・・・
ライブパフォーマンスにおけるのっちは
けっして異星からの訪問者ではなく
噛み様でも、バツゲーム体質でもない
目のウロコを外して見れば
現実のものよりも聖なるもの
地上よりも天上がみえてくる
それは彼女の想念にほかならない
ナマの感動は二度と戻ってこないもの、それでも
どれだけ年月が流れようとも記憶の片隅にとどまって
離れようとしない鮮やかな原色のような出来事がある。
それがPerfumeのライヴなのだ。
私たちと彼女の交錯点に決像した幻のような光
ともにライヴを楽しみ喜びを分かつ小さな光り
我々が運んでくる その小さな蓄積によって 彼女は少しずつ
生きる喜びと力を得ているのではないだろうか・・・
ただ、今は結論を急ぐまい。
* * * * * * * * * * * * *
『我思う、ゆえに、Perfume有り』 その3
〈 のっち篇 〉 終わり
『我思う、ゆえに、Perfume有り』総論につづく?たぶんね〈笑)
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